さっき盆栽
さっき盆栽は、花もの盆栽の中で一番人気の盆栽です。
木が丈夫で成長が早く短期間で花が咲き仕立てやすい木です。
初めての盆栽は、まずはさっき盆栽から挑戦しましょう。
目次
実践編
さっき盆栽の特徴
さっき盆栽は、花もの盆栽の中で一番人気の盆栽です。
木が丈夫で成長が早く短期間で花が咲き仕立てやすい木です。
さっき盆栽が一番人気の理由
- 木が丈夫で作りやすいこと
- さつきは、鉢植えに適していて盆栽として長年育てていける樹木です。
仕立て方もあまり難しくなくそれなりに成長し、毎年美しい花が楽しめます。 - 花が美しく個性的な花が咲く
- さつきは、大輪の花を咲かせ一輪一輪の形が整い色彩や形の美しさが引き立ちます。
絞り咲きの品種は、同じ模様の花が2つと咲かない面白さがあります。 - 品種が多く収集もしやすい
- 品種の数が2000以上もあると言われており収集の楽しさがある。
苗木なども安価で手に入り、通販で気軽に求められます。 - さつきそのものの特徴が盆栽に向いている
-
- 木が矮性で長い期間の鉢植えにも耐えられる。
- 根張ができやすい。
- 幹肌が良い。
- 枝が短く密生しやすい。
- 枝や幹を切り込んでも良く芽吹き回復力が強い。
- 花形、色彩に気品がある。
そして、江戸時代から多くの人に愛され続けてきた花木です。
花の美しさもさることながら、じっくりと木作りを楽しむ素材としても優れています。
さっき盆栽の樹形
さつきの大きな魅力と言えば盆栽仕立てでしょう。
さつきは木づくりに適した性質を備えているため、若木から太幹の銘木までさまざまな樹形に仕立てて楽しむことができます。
盆栽に興味を持ったらプロの作品を見るのも楽しみの一つです。
自分が住んでいる市では毎年春になると盆栽展が行われます。
自分も盆栽展があるという情報を市の広報誌より知り出かけて見ました。
下の画像は、その時許可を得て写真に収めたものの一部です。
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さっき盆栽の用具
盆栽を始めたからといってすべての用具が必要ではありません。
まずは自宅にある園芸用具や工具を応用し、必要に応じて順次購入するのもお勧めです。
刃物の用具では、樹木の枝葉を切るので必ず樹液が付着します。
使用後は、樹液をきれいに拭き取り機械油などを塗っておきましょう。
そして切れ味が悪くなったら自分で出来るなら砥石で研ぎましょう。
盆栽用具一覧
盆栽バサミ(さつき鋏) | 剪定バサミ |
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盆栽用針金切り | 盆栽用又枝切り |
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回転台 | 盆栽用針金 |
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その他の道具
- 盆栽用ジョウロ
- ハス口の目の細かい物を選びましょう。
出来たらハス口の取り替えができるものが便利です。 - 土ふるい
- 土の粒の大きさを揃えたり、微塵を取り除くとき使います。
- 土いれ
- 鉢に用土を入れる時使います。
- 鉢底ネット
- 鉢の底からナメクジ等の虫が入るのをふせぎます。
又、土の流失も防げます。 - 箸
- 用土を突き込む時や根をほぐす時に使います。
先が丸く、材質は折れにくい竹製がお勧めです。 - ラベル
- 樹木名や作業した日を記入して鉢に刺しておきます。
- 癒合剤
- 幹の切口を保護します。
- 箒
- 作業台や回転台の上を掃くのに便利な小型がお勧めです。
- 機械油
- 刃物の手入れに使います。
- 砥石
- 刃物を研ぐのに使います。
さっき盆栽の実践編
自分の実体験を通してさっき盆栽を紹介します
素材の入手
さつきは、さし芽で簡単に増やせます。
また、ある程度成長した苗木を購入すれば花もすぐに鑑賞できます。
まずは、さっき盆栽の素材がないことには話になりません。
ということで、取敢えず5本購入しこの5本を育てて行く過程をメモ代わりにブログに掲載します。
品種1:雪中花(八重咲)
2022年4月初旬に購入
近くのホームセンターでプラ鉢植えのものを購入。
五月になると花が咲くことを期待していました数個の蕾はありましたがあきらめて花柄を摘み取り素鉢に植え替えました。
詳細は、
若木から仕立てて見よう をご覧ください。
それと、同時に枝も整理し切り取った枝の穂先を利用して挿し芽からのさっき盆栽に挑戦。
詳細は、
さし芽から育てよう をご覧ください。
品種2:旭の泉
2022年4月中旬に購入
近くのホームセンターでポリポット植えのものを購入。
ポリポット植えでも樹形がちょっと形成されてます。
なにもせずおきっぱなしにしてました。
まずは、植え替えが急務ということで植え替えました。
品種3:飛鳥の誉(あすかのほまれ)
2022年4月下旬に購入
近くのホームセンターでポリポット植えのもので今にも枯れそうな状態の苗木でした。
そのせいか、処分品として30%引きで販売されてました。
根付けば良い位で購入し早速、植え替ました。
脇枝が不揃いなので対策として芯芽だけを残し全ての脇枝は、切り取りました。
詳細は、
脇枝が不揃いの苗木から育てて見よう をご覧ください。
品種4:飛鳥錦
2021年春購入して植え替えだけは済ませ今年の春を迎えましたが面倒見が悪かった性で蕾もつきませんでした。
参考書片手に来年こそは咲かせるつもりです。
品種5:はなびん
2022年5月19日に「品種:はなびん」を購入
近くのホームセンターに、大菊を育てるため「赤玉」、「腐葉土」を買いにいきました。
ところが、さつき苗が目に入り衝動買いしてしまいました。
ポリポット植えなので帰宅しすぐに植え替えしました。
この品種を加えて5品種のさっき盆栽に臨みます。
今回入手した「はなびん」は、苗木ですので、苗木から育てる素材として育成してみます。
詳細は、
苗木から育てよう をご覧ください。
さっき盆栽 植え替えの仕方
植え替える予定の一日前に植え替え用土を準備しておきます。
鹿沼土(小粒)を1mm目のフルイにかけ微塵(粉土)を取り除きます。
次に、3~5mm目のフルイにかけ大粒を取り除きます。
大粒は、鉢底のゴロ土用として使います。
※微塵(粉土)を取り除くことにより根詰まりを防げます。
ネットにいれて一晩、水に浸たしておきます。
植え替える2時間位前に、出して水切りをしておきます。
びちよびちょしていると植え替え作業がやりづらいので。
今回は、プラ鉢から素鉢5号に植え替えます。
プラ鉢から抜く
メモ 今回、プラ鉢から素鉢への植え替えの仕方を紹介していますが素鉢から素鉢へも同じ要領で植え替えます。 |
絡まっている根鉢の下部1/4程をカッターナイフで水平に切ります。
竹ばしで鉢土表面の固まった土と細根を切り取り、長く伸びた根や傷んだ根は切り詰めます。
画像のようにクギにアルミの針金を巻き付けておきます。
この針金で根を固定します。
鉢底にネットを入れる
ゴロ土(鹿沼土大粒)を底にいれる
予め、水に浸たしておいた鹿沼土(小粒)を中高にもりあげます。
もりあげた用土で植えこむ高さを調整
もり用土の上にさつきを乗せ根をアルミの針金で固定する
根のまわりの隙間に用土をいれる
ラベルを付けて植え替え完了
その後、簡単に剪定し水をたっぷり与え数日間は風の当たらない日陰で管理します。
さっき盆栽 さし芽の仕方
親株と言ってもまだまだ苗木ですが花がらを摘みしばらくしたら新芽が出てきました。
その新芽を採取しさし芽をしました。
さし芽する予定の一日前に用土を準備しておきます。
鹿沼土(小粒)を1mm目のフルイにかけ微塵(粉土)を取り除きます。
次に、3~5mm目のフルイにかけ大粒を取り除きます。
ネットにいれて一晩、水に浸たしておきます。
植え替える2時間位前に、出して水切りをしておきます。
びちよびちょしていると植え替え作業がやりづらいので。
親株の元気な新芽を10cm程の長さで切り取りさし穂とします。
切り取ったさし穂を7cmの長さに切りつめます
30分水あげをする
用土に埋まる部分の下葉は、切り取り予めフルイで微塵を抜き湿らしておいた鹿沼土(小粒)の用土にさします。
丸い竹箸で穴をあけさし穂を入れぐらつかない程度にさし穂の周囲を軽く押さえます。
最後にラベルに品種名・作業日などを記入しラベルをさします。
数がすくないので小鉢にさしました。
さし芽後は、台の上に乗せ日陰で管理します。
1週間は葉水を1日2~3回、用土には、4~5日おきに水をかけます。
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