大輪菊の育て方
目次
自分が大輪菊の育て方に興味を持ったきっかけは、8年前の文化の日に近所のお寺の境内で「芋煮会」があるということで出かけたら
大輪菊の展示会も開催されておりその見事さに感動し、自分もやってみたいなと心底思い、関係者のいらっしゃる所へ行ってみると知り合いの方がその中にいらっしゃいました。
話を伺うとこの展示会は、地元に「菊花会」がありその会員の方が自分の育てた物を持ち寄り展示しているとの事。
会費を払えばいつでも、入会できるということで早速入会しました。
入会して会員名簿を頂き見てみると会員数 41名 なんとその中に知り合いの方が4名もいらっしゃいました。
菊花会の主な活動は、年間を通して各月ごとに大輪菊の育て方をベテランの方が指導されてくださるとの事。
その菊花会も5年程で退会しましたがその指導を糧に今も大輪菊は、毎年作り続けています。
栽培は、庭で行い花が咲く11月初旬には我が家の玄関脇へ移動し飾ります。
そうすると、通りすがりの人から「ご褒めの言葉をいただきます。」お世辞だとしても嬉しくなり来年はもっと良い花を咲かせるぞと励みになります。
下の画像、2022年の大輪菊(玄関脇)
参考の為に自分が入会したある年の菊花会の活動内容を記載します。
項目 | 月日 | 事業内容 | 時間 |
---|---|---|---|
1定期総会 | 2/16(日) | 総会 | 午前10時~ |
2指導会 | 3/9(日) | さし芽の準備、芽摘み | 午前10時~ |
4/13(日) | さし芽 | 午前10時~ | |
5/18(日) | 摘芯、ダルマさし芽 苗交換会 |
午前10時~ | |
6/15(日) | 三幹曲げ、本鉢定植 | 午前10時~ | |
7/13(日) | 盆栽、針金掛け | 午前10時~ | |
8/24(日) | 柳蕾の取り方、その他 | 午前10時~ | |
9/14(日) | 蕾の選定、その他 | 午前10時~ | |
10/5(日) | 輪台の付け方、その他 | 午前10時~ | |
3花壇建設 | 10/18(土) 10/19(日) |
全員(2日間) | 午前8時から開始 |
4菊花搬入 | 11/1(日) | 全員 | 午前8時から開始 |
5審査日 | 11/3(火) | 花直し 午前8時~10時まで 予備審査終了後直ちに最高審査 |
|
6菊花搬出 | 11/21(木) | 全員 | |
7花壇仕舞 | 11/23(火) | 全員 | |
8表彰式 | 11/30(日) | 全員 | 午後1時~ |
9理事会 | 12/15(日) | 役員 | 午前10時~ |
何故、わざわざ活動内容を記載したのかというと
- 各月ごとのなすべき作業内容が一目瞭然
- 菊花会の活動内容が一目瞭然
2022年も菊花会で教わったことや、NHK出版のよくわかる栽培12か月「大ギク」などを参考にして大輪菊を育ていきます。
大輪菊の育て方
さし芽
最高で20鉢位の大輪菊を育てたこともあります。
その様に数多く育てる場合、箱ざしをしていましたがここ三年間は5鉢にしています。
いろんなものに手を出し始め管理が大変になって来てしまいました。
今年も多くて6鉢ぐらいかな
実は、昨年5種類の品種を育てたのですが2品種は親株をダメにしてしまいました。
数も少ないのでポットざしで行います。
作業内容:さし床の準備
今日の作業は、さし芽をするさし床の準備をします。
準備する物
- さし芽用土:鹿沼土(小粒)、赤玉土(小粒)、バーミキュライト、くん炭
- ポリポット2.5号(径7.5cm)
- ふるい
- カッターナイフ
- コップ
- ラベル
- 竹ばし
- 発根促進剤(ルートン)
- 植物活性剤(メネデール)
今までの経験で5月10日頃、さし芽すると自分の場合上手く活着します。
菊花会では、4月上旬頃と教わりましたが保温設備がないと上手くいきません。
2週間ほど用土を寝かせますので逆算して毎年4月下旬を目途にしてさし床の準備をしています。
鹿沼土と赤玉土は、1mm目のふるいで微塵(粉土)を取り除きます。
次に、3~5mm目のふるいにかけ大粒を取り除きます。
鹿沼土:3 赤玉土:3 バーミキュライト:3 くん炭:1
の割合で混ぜます。
ポリポットの底に防虫ネットを入れます。
今回、3品種さし芽しますので1品種ごと3本のさし芽をさす予定。
たっぷりと水をかけて2週間ほど日陰に置いて寝かせます。
その間、水を2日おきにたっぷりとあげます。
さし穂の水あげを行う希釈水の準備
予め、植物活性剤(メネデール)を入れた希釈水を用意しておきます。
濃度は、200~250倍とします。
作業内容:さし穂の採取
さし穂を採る親株には前日の夕方、水をたっぷりとあげておきます。
さし芽を行う当日(出来るだけ早朝)の、2時間前に親株の元気な枝から10cm程の長さで切り取ります。
自分の場合、3品種から各3本採取。
さし穂をとり終えた親株は、本葉5~6枚を残して各枝の先端を切り詰めておきます。
切り詰めることにより脇芽がでてきてダルマ作り&福助作りのさし穂がとれます。
作業内容:さし穂の準備
穂先から5cmの長さでカッターナイフで直角に切ります。
画像下 穂先から5cmの長さで切り戻したさし穂
用土に埋まる部分の下葉は、切り取る
調整し終わったさし穂は、植物活性剤(メネデール)を加えた水にさし穂を浸し2時間程水あげをする。
品名やさし芽した年月日を記入したラベルを入れておきます。
同様に3品種終えたら2時間程待機します。
さし芽作業
2時間経過したら準備しておいたさし床(ポリポット)の中央に竹ばしで深さ3cmの穴をあける
さし穂の切口に発根促進剤(ルートン)をまぶす
竹ばしであけたおいた穴にさし穂をさしこむ
さし穂がぐらつかないよう、周囲の用土を指でしっかり押さえる
ラベルを付けて完了
水はやりません
さし芽後の管理
半日陰の棚上で管理します。
もし適当な日陰がない場合、周囲を遮光材で囲って40%位の遮光をする。
水は、極力やりません
日中しおれていても夕方になるとさし穂が立ち上がる場合は水はくれません
しおれたままの場合、根本と葉にスプレーする。
4~5日すぎたら午前中は、良く日の当たる場所へ移動。
但し、西日は避ける。
さし芽苗の穂先のピンチ(摘芯)
さし芽苗の穂先のピンチ(摘芯)
9本さし芽した内、8本は根付きました。
大輪菊を3本仕立てにする場合
挿したポット苗が根付き順調に育ち、本葉が7~8枚になり高さが13cm位になると穂先の先端に米粒程の芽がでてきます。
その芽を確認できたらピンチ(摘芯)します。
ピンチする前にBナイン500倍液を芽先に散布します。
4~5日間の間を空けて穂先をピンセットで摘み取ります。
ピンチ後
ピンチしても再び芽が出る場合があります。その時は再度ピンチします。
摘芯後は、週に1回液体肥料を施します。
ポリポットの底から白い根が出てくるまで待ちます。
その間、殺虫剤の散布も週に1回はします。
油断すると、先端にあぶら虫があっという間に発生します。
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